こんにちは。きよなり社会保険労務士事務所の原田です。

 

24年前の阪神大震災。

あれからそんなに月日が流れたんだな、としみじみ思います。

 

阪神大震災があったとき、ちょうど学生で西宮市に下宿していました。

新幹線の橋桁が落ちたところから500メートルも離れていない場所でした。

住んでいたところは幸い無事でしたが、周りの古い家屋は瓦礫の山となっている家がたくさんあり、

一夜明けてのあまりの惨状にびっくりしたことを覚えています。

今のように携帯電話もなく、通信手段は固定電話がほとんどで当然電話は繋がるわけもなく、テレホンカード片手に公衆電話に走ったもののそれも使えず・・・。

 

みんな考えることは同じでどこの公衆電話も長蛇の列。しかも10円玉しか使えないため入れすぎて壊れてしまっているものもたくさんありました。

 

それからの何日間かはどれくらいの時間が経ったのかもわからないくらいで、近所に住んでいた友人とお互い持ち寄った食糧を分けながら、寄り添ってずっと一緒に過ごしていました。

余震も絶えずやってくるので今度また大きい地震がきたらもうおしまいかも・・・と何度も思いました。

 

電気の復旧はとても早く、寒い時期でしたが暖を取ることはできました。が、ガスや水道はなかなか復旧せずトイレやお風呂にとても困った記憶があります。

実家にも連絡したかったけれど難しく、

テレビで「電話回線はたまに繋がる時がある」と聞いたので一日中受話器を取っては確認してを繰り返してました。

今だったらスマホやSNSなど手段はたくさんあるけれど、その当時は学校のグランドに「SOS」の文字を書いている人たちもいました。

 

当たり前だったことがある日突然当たり前じゃなくなる、ってこんなに怖いことなんだな、とそのとき痛烈に感じました。

この非常事態はいったいいつ抜けられるのか、もしかしたらこのまま死んじゃうことだってあるのかも、と恐怖と不安でいっぱいでした。

 

今となっては貴重な体験でしたが、そのときの経験から今こうやって命ある事に感謝すること、一日一日を悔いなきように過ごすことを心掛けるようになりました。

 

今年はまだ始まったばかりですが、今年も感謝の気持ちを忘れずに頑張ろうと思います。

本年もよろしくお願いいたします。