こんにちは。
きよなり社会保険労務士事務所の古川です。

 

先日、テレビの情報番組で近年の夏の暑さの中で全国高校野球は甲子園で開催しなければいけないのか?
ドームなどでの開催を検討するべきではないのか?などの論議が行われていました。
夏の高校野球は甲子園というのが伝統で変えるべきではないという意見や開催時期を真夏ではない時期に変更するよう検討が必要だなどという意見がでていました。

近年の夏の暑さは異常な暑さと言われていますよね。確かに高校生や観客の安全面を考えると対策が必要なように思います。

 

そこで、夏の暑さに関連して、熱中症による労働災害はどれぐらいあるのだろうかと思い調べてみました。

厚生労働省が公表している平成30年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況によると、平成30年における職場での熱中症による死亡者数は28人と平成29年と比べて2倍。
死傷者数(死亡者数と休業4日以上の業務上疾病者数を加えた数)は、1178人と前年の2倍を超え過去10年間で最多となったとのことでした。
死亡者数を業種別にみると最も多いのは建設業、続いて製造業とのことでした。

熱中症で死亡した28人の状況をみると、WBGT値(暑さ指数)が基準値を超えて熱中症の発生リスクが高まっていたと推測されるとのことです。

 

2018年は記録的な猛暑と言われていましたが、死傷者数が前年の2倍を超える程とは驚きました。
これから温暖化が進むと記録的な猛暑は更新され、今まで以上に職場における熱中症対策は必要となってくるかもしれません。

今年はお盆を過ぎて暑さが和らいできましたが、9月まで残暑が長引く予報もでています。
自覚症状に関わらずこまめな水分補給などを心掛け、熱中症予防をし、残暑を乗り切りましょう。