こんにちは。
きよなり社会保険労務士事務所の古川です。

皆さん、「母性健康管理指導事項連絡カード」というものをご存知でしょうか?
先日、この名称を聞くことがありました。最近はほとんどの母子手帳に記載があるものです。

 

母性健康管理指導事項連絡カード(以下、母健連絡カード)とは、主治医等が行った指導事項(通勤緩和や休憩時間の延長等)を、妊産婦である女性労働者が事業主へ的確に伝えるためのカードです。
事業主は、母健連絡カードの記載内容に応じ男女雇用機会均等法第13条に基づく適切な措置を講じる義務があります。(厚生労働省ホームページより)

 

私は以前勤めていた職場で母健連絡カードを目にすることがあったので、どんなものなのかは知っていますが、ほとんどの母子手帳に記載されているとは言え、あまり認知度が高くないといった印象があります。

 

妊娠中や産後は女性の体に大きな変化が生じ、さまざまな症状が起こります。

妊娠は病気ではありませんが、その症状によっては通常の業務を行うことが難しくなる方もいると思います。

最近は妊娠中や産後も働き続ける女性が増えていますが、依然として妊娠、出産を機に仕事を辞める女性が多いのが現状と言われています。

働き続けたい人が妊娠や出産の体調の変化等で仕事を辞めなくてもいいように、母健連絡カード等の制度の認知度が上がり、利用しやすい環境になっていけばいいなと思います。